認知症と体の介護

祖父の認知症と体の介護

祖父が75歳の時に肺炎で入院しました。そして入院した頃からなんだかどんどん記憶がおかしくなり始めました。

 

具体的には、「帰りたい」と毎日のように言っていたかと思うと、突然「ここはどこだ、犬はどうした(祖父の愛犬のこと)」といい始め、何度も「ここは病院だよ」と言っても、理解してくれなくなってしまいました。

 

そして勝手に徘徊してしまうようになり、病院からも肺炎が治りかけになった時、「あとは投薬だけですので、自宅で様子を見てください」と言われてしまい、家で介護することになってしまいました。

 

それまでは同居はしていませんでしたが、その時をきっかけに同居を始め、認知症の勉強と介護生活が始まりました。

 

その後で肺癌にもかかり、動けなくなってしまい、食事から排せつの世話までしました。世話や介護をするだけなら必要なことですので、言い方は悪いかもしれませんが仕方のないことです。ですが私のことを誰だか分かっていないようで、それがとても悲しく感じました。

 

でも、たまに名前を呼んでくれたり、「迷惑かけてすまないな」と言ってくれたり、一瞬とは言え昔の祖父に戻ってくれる瞬間があって、その時だけは嬉しく思い、いつもその瞬間のことを自分へのご褒美に頑張って介護を続けていましたし、認知症の症状の一つとしてそれはそれで勉強になりました。

 

今では亡くなってしまいましたが、祖父のことです、感謝してくれているのではないでしょうか。

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